砂糖をふくむお菓子やジュースはできるだけひかえる
虫歯は口の中にひそむミュータンス菌という細菌によってひきおこされます。ミュータンス菌は食べ物にふくまれる糖質をえさにして活動する性質があり、ご飯や麺類、パンなどの炭水化物の食べかすや砂糖をエネルギー源としています。特に砂糖をたくさんふくんでいる甘いお菓子や糖分をふくむ炭酸飲料やジュースなどの清涼飲料水はミュータンス菌の大好物です。ふだんの生活でお菓子やジュースをいつも食べたり飲んだりしていると虫歯になる確率が高くなります。このため、砂糖をふくむ甘いお菓子や糖分の多い清涼飲料水はできるだけ摂取をひかえるようにしましょう。
「だらだら食べ」はNG
朝、昼、晩の3食以外にも3時のおやつや間食など、ついついお菓子やジュース、アメやガムなどを食べてしまう方も多いのではないでしょうか。これらの食習慣は「だらだら食べ」と呼ばれ、虫歯ができる原因になります。だらだら食べが歯に悪い理由は食べ物や飲み物にふくまれる酸によって口の中の酸度が常に酸性に傾いてしまうのと、食べかすや飲食物にふくまれる糖分が常に歯に付着した状態になるためです。おやつや間食などはできるだけひかえ、食事は朝、昼、晩の3食を決まった時間に食べることを心がけてください。
就寝前に歯を磨かないと虫歯になりやすい
歯みがきは毎食後行うのが理想です。食事をすると口の中が酸性に傾き、歯が溶ける脱灰(だっかい)が起きやすくなります。このため、食事をしたあとはかならず歯を磨く習慣を身に着けるようにしましょう。特に就寝前の歯磨きはとても大切です。その理由は、寝ているあいだは唾液の分泌が減り、口の中が渇いてミュータンス菌をはじめとする細菌が繁殖しやすい状態になるからです。寝る前に歯を磨かないのは歯にとって非常に良くない行為になりますので、最低でも就寝前の歯磨きだけは欠かさずに行うようにしてください。
スポーツドリンクに注意
市販されているスポーツドリンクは健康的なイメージがあり、お風呂あがりやスポーツの後、起床時などに常飲している方も多いです。また、部活動をしている中高生にもスポーツドリンクはとても人気があります。しかし、市販のスポーツドリンクは350mlの缶タイプのものでおよそ15gもの糖分がふくまれているため、虫歯になりやすい飲み物のひとつです。水分補給は水、もしくは糖分をふくまないお茶などで行うようにしましょう。