漢方内科とは?
漢方を専門とした内科が漢方内科です。西洋医学は万能なものではなく、症状は出ているけれども、西洋医学では診断がつかないことはよくあります。これは不定愁訴と呼ばれるものであり、体の不調にいつまでも悩まされる人が多いです。
漢方内科では東洋医学の力を借りることによって、不定愁訴を改善させることができます。漢方によって体調がよくなったという人は実際にたくさん存在しているのです。そのため、普通の病院のなかに漢方内科が設置されているケースも少なくありません。
漢方内科をおすすめできる人
これまで内科などに調べてもらったけれども、検査で異常が出ていないという人におすすめです。検査をしても原因がわからない不調に悩んでいる人が、漢方によって解決できたというケースは少なくありません。また、体がつらいと訴えても医師から相手にされなかったという人にもおすすめです。検査をしても異常がない場合は、西洋医学の医師は患者を見放してしまうケースがあります。そういった場合でも、漢方内科であれば、異なる診察方法を行い、最適な処方をすることで解決できる可能性があるのです。
漢方内科の特徴とは?
漢方内科では、患者の顔色や筋肉の状態、脈などをチェックするのが特徴です。西洋医学のように内視鏡やX線などで細かく診察していくということは基本的にしません。漢方は体全体の状態を確かめて、総合的にどこに問題があるのか調べていくという方法を採用しています。診療では望診や脈診、腹診、舌診という4つの診療を進めていきます。ただし、漢方内科であっても、レントゲンなどを行うケースはあります。最終的にはそれぞれの症状や体の状態に合った漢方を処方します。すぐに効き目があったというケースもあります。漢方が初めての人にもしっかりと対応してくれます。
漢方が対処できる症状とは?
漢方は総合診療を行っているため、あらゆる症状や疾患に対応することができます。たとえば、虚弱体質です。疲れやすい、胃腸虚弱、風邪を引きやすいといった人に対して最適な漢方を処方します。あるいは、高齢者によくある腰痛や神経痛、頻尿症などにも対応できます。女性によくある冷え性や月経関連症状、不妊症、肌のトラブルにも対応することが可能です。喘息や鼻炎、皮膚炎といったアレルギー症状を改善させる効果も期待できます。さらには、めまいや習慣性頭痛といったものにも対応可能です。このように幅広い症状に効果を発揮できるのが漢方です。