整形外科で行なうリハビリにはどのようなものがあるのでしょうか?

電気治療

ケガをしてしまった部位をもと通りの状態に戻すためには、筋肉を動かしたり、やわらかくほぐしたりしながら、血の巡りを良くする必要があります。つまり、患部へ栄養や酸素を送らねばなりません。電気療法では、患部の痛みや炎症が軽くなってきたとき、筋肉を動かし、ほぐしていきます。この際、患部に電気をあてることで、患部付近にある筋肉だけを動かせるという点が特徴です。体には微弱の電流がいつも流れているので、脳が動かしたい筋肉の箇所に電気信号を送信することで体は動かされます。電気療法はこうした電気信号の働きを代わりに行なうことになるため、患部の回復を早めてくれるのです。

温熱療法

体をあたためることで血の巡りを良くし、新陳代謝を活性化させる治療のことを温熱治療と呼びます。温熱療法は機器を用いたものもありますが、湯船に浸かって入浴し、体の疲労を取るということも、広義で温熱治療となります。
温熱治療はその他にも、体の緊張をやわらげたり、ケガの改善回復に力を発揮したりしますが、ガンの治療にも大変効果があるとされ、注目されています。

機能訓練

前述した電気治療や温熱療法は機械を使用するリハビリと言えますが、機械を用いず、筋力トレーニングやストレッチなどを行ないながらリハビリするのが機能訓練です。機能訓練では主に歩くための練習や、筋肉の可動域を拡げていくためのストレッチを何度も行なうことで、筋力アップを図ったり、柔軟性を強化していきます。
機能訓練は理学療法士や作業療法士などの指導により行ないます。

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整形外科でリハビリを受けるときは、こんなことに注意しましょう

整形外科でリハビリを受ける際は、実際にリハビリを行なう前に、何をゴールとするか?リハビリによってどんなことを得られるのか?といったことを医師から詳しく聞くようにしましょう。
リハビリは医師や看護師の他、理学療法士や作業療法士といった人々が加わるため、効果も期待できますが、あらゆる症状に効果があって、完治できるというわけではありません。医師やスタッフのゴール、効果と患者のそれとにギャップがある場合、病院側は納得しても患者側は納得できず、ストレスも大きなものになってしまいます。
そのためにも事前にゴールと効果をお互いに共有することが大切となりますが、説明を詳しく聞いても満足できない場合は、リハビリを専門に行なう病院に行くなどして対処した方がよいでしょう。