放置するとどうなる?ホントは怖いメタボリックシンドローム

大きな病気になり得るメタボリックシンドローム

生活習慣病として恐ろしいものだと言われているメタボリックシンドロームは、様々な危険因子が組み合わさっていることをご存知でしょうか?今回は、高齢者にも多いとされるメタボリックシンドローム(メタボ)が危険である理由と、放置した場合の症状をご紹介していきます。
メタボは内臓肥満であることが注目されがちですが、内臓肥満になるということは高血糖・高血圧・脂質異常などの問題が浮上してきます。この3つの危険因子があるが故に、メタボによって引き起こるリスクが高いとされている動脈硬化や心臓病、脳卒中などを発症してしまうのです。

メタボはどんな人に当てはまる?

危険なメタボはただ単にお腹が出ている人が当てはまるのではありません。腹囲が男性であれば85cm、女性であれば90cmという条件は必須です。
この他に、空腹時の血糖値が110mg/dl以上の人、血圧の最高値が130mmHg以上もしくは最低値が85mmHg以上のどちらか、もしくは両方の血圧値に当てはまる人、血中脂質が中性脂肪150mg/dl以上またはHDLコレステロール40mg/dl未満のどちらか、もしくは両方に当てはまる人とされていて、血糖値・血圧値・血中脂質値の3つのうち2つ以上が該当していると、メタボと判定されてしまいます。また、年代別の該当率を見ると一番多いのが50代の24%前後にはなっていますが、60歳代でも20%前後と、約5人に1人がメタボに該当しています。

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メタボを放置するとどうなる?

生活習慣病の多くは重症化が恐ろしいとされており、メタボも放っておくと身の危険に脅かす病気リスクがたくさん出てきます。メタボの症状である高血糖、高血圧、脂質異常を放置しておくと重度の症状が出やすい心筋梗塞や脳梗塞、脳出血のリスクが高まります。
また、糖尿病も発症しやすくなり、失明や人工透析が必要になる人が増えてしまうのです。さらにその状態を放置してしまうと、半身麻痺、寝たきりなど健康的な生活を送ることが不可能になり、最悪の場合死と隣り合わせの状態で生活することになってしまいます。
これだけ恐ろしい状態になってしまうメタボは、放っておいてはいけないものだと知ることができたでしょう。メタボを改善するためには、まずは内臓脂肪を減らすことから行う必要があります。
メタボと判定された方は現在の体重の5%程度の減量を目指すことで、危険因子を解消させることが期待できます。肥満気味だと油断せずに、不健康な生活だと感じたら早めの対策として減量を試みましょう。