排便が何日ないと便秘なのか
何日排便が無いと便秘と言うのでしょうか。実は明確な定義がありません。毎日出ないと便秘というような気がしてしまいますが、実はそのようなことはありません。
出ていない日数ではなく、すっきり排出できていない状態や、十分に出ていないというような状態が便秘と言われています。毎日出ていても、お腹が張っていてしんどい、すっきりしないという場合は、便秘とされるのです。
便秘にはタイプがある
便秘には急性便秘と慢性便秘の2種類があります。急性便秘は、環境の変化や生活習慣の変化などによって起こると言われていて、旅行の際に便秘になりやすいという人は急性便秘と言えます。慢性便秘は、運動不足や食生活、ストレスなどによって腸の機能が低下してしまうことで起こります。便がカチカチになる人、すっきりと出ない人、お腹が張る人など、タイプが分かれます。便がカチカチになっている人は、大腸で便が水分を吸収してしまうことで、さらにカチカチになってしまい、肛門から排出されにくくなります。これにより排便の際に、出血してしまったり、痔になりやすいです。すっきり出ない人は、便が少ない、細いと言えます。排便の際も時間がかかりがちです。お腹が張るタイプは、腸がしっかり動いていないので、ガスが溜まる、便が溜まると言えます。常に膨満感を感じる人は、このタイプでしょう。
便秘の治療は?
便秘を治療する際は、まず生活習慣の改善が基本です。食生活では、不溶性食物繊維や水溶性食物繊維をバランスよく摂取するようにして、排便を促します。ただし、便がカチカチのタイプの人は、不溶性食物繊維を大量に摂取してしまうと、便がさらに出にくくなるということがあるので注意しましょう。水分をしっかり摂取することと、適度な運動、ストレスを溜めないことも便秘解消に効果があります。生活習慣の改善では、便秘が解消されない場合、薬物療法になります。薬物療法では、非刺激性下剤や刺激性下剤を使って、排便を促します。刺激性下剤は、継続して使ってしまうと、効果が出にくくなってしまうので注意しなければいけません。非刺激性の下剤でも、酸化マグネシウムに関しては、長期間使用すると血圧の低下などを引き起こしてしまう可能性があるので、こちらも注意が必要です。便秘の解消は、市販で購入できる便秘薬がとても手軽で使う人も多いでしょう。しかし、慢性化しているのであれば、病院やクリニックで相談されるほうが良いです。