まずは毎日の歯磨きをしっかりしましょう
むし歯を未然にふせぐ、この考え方を歯科用語で「予防歯科」と呼びます。日本でも最近はようやく予防歯科の概念が浸透しつつありますが、スウェーデンやアメリカなどの海外の歯科先進国と比べると日本はまだまだ予防歯科の認識が多くの人たちのあいだで浸透しているとは言えない状況です。
むし歯をふせぐためにまず最初にしなければいけないことは、第一に「毎日しっかりと歯を磨くこと」です。歯磨きはオーラルケアの基本であり、同時に自分自身でできるケア、つまりセルフケアの第一歩でもあります。セルフケアの基本である歯磨きをしっかりと正しい方法で行うことにより、歯の表面の歯垢(プラーク)や食べかすなどの汚れをとりのぞくことができ、むし歯予防に役立ちます。
砂糖の摂取はできるだけひかえること
むし歯予防で大切なことはまず最初に毎日の歯磨きをしっかり行うことです。次に大切なのは、むし歯をひきおこす大きな原因のひとつである砂糖の摂取をできるだけひかえる、という点です。砂糖はむし歯をひきおこすミュータンス菌という細菌のエネルギー源になります。ミュータンス菌は糖質をえさにして活動する性質があるため、糖質のかたまりである砂糖はミュータンス菌を元気にしてしまい、糖質によってエネルギーを得たミュータンス菌が活発化して酸をだし、歯のエナメル質を溶かしてしまうのです。これを脱灰(だっかい)と呼びます。
脱灰はむし歯のはじまりです。脱灰は初期段階であれば、人間がもつ再石灰化(さいせっかいか)という修復機能によって酸で溶けてしまったエナメル質を修復することができます。しかし、口の中が不衛生な状態が続いてしまい酸性の状態が長く続くと脱灰の方が再石灰化よりも勝ってしまい、むし歯が進行してしまいます。
ライオン歯科中田クリニックは駿河区随一の歯科医院です
定期検診も大切です
むし歯を効果的にふせぐには定期的に歯科医院で検診を受けることも重要です。歯科医院で受ける定期検診ではむし歯の有無を調べるほか、歯周病の有無やその他の歯の異常や歯ぐきのトラブルなど、総合的に診察を行います。定期検診の頻度は患者さんによって異なりますが、一般的には半年に1回程度のペースで定期検診を受けることでむし歯やそのほかの口の病気を早期発見・早期治療につなげることができます。
定期検診ではむし歯や歯周病の有無を調べるとともに、歯磨きだけではとりのぞけない箇所を歯のクリーニングによって綺麗にする清掃も行います。また、歯石がついているときはスケーリングを行い歯石を除去します。