こころの病気かも?と思ったら
こころの病気は怪我のように目に見えるものではないので、気が付きにくいものです。誰しも、大なり小なりストレスを抱えています。気分が晴れない日もあるでしょう。では、こころの病気か否かの判断はどうすればよいのでしょうか。
厳密には、病気になっているかどうかは医師が判断します。病気であれば、できるだけ早く治療することが、回復への近道です。しかし、自分が病気かどうかわからないのに病院を受診するのは少し勇気がいることです。
そこで今回は、病気の初期症状をご紹介します。個人差のあるものですので一概には言えませんが、当てはまるものがあれば、受診のめやすにしてください。
症状が続く場合は要注意
基本的にこころの病気の場合、何らかの症状が長期間続き、日常生活に支障が出てきます。症状の一例が次のようなものです。
「憂うつな気分・気分が沈みがち」「イライラして怒りっぽくなった」「何をしても元気が出ない」「気分が落ち着かない」「訳もなく不安になる」「動悸がする」「息苦しくなる」「同じことを繰り返し確認する」「誰もいないのに声が聞こえる」「誰かが自分の悪口を言っていると思う」「食欲がない」「眠れない」
このような症状以外にも、自分が辛いと感じるものが続くようでしたら受診を考えてください。例え病気ではなかったとしても、医師に相談することで楽になる場合もあります。無理を重ねず、自分を大切にしましょう。
身近な人がこころの病気かもしれない場合
家族や友人、会社の仲間など身近に接している人の様子がおかしいと思ったら、こころの病気の可能性を疑ってみてください。本人は気が付いていない場合もあります。
体調不良の原因がこころの病気であることもあります。以前と行動が変わっていたり、生活に支障が出たりしている場合は、病院や専門機関の受診を勧めてあげてみてください。
次のような点が続いている場合が判断のめやすになります。
「表情がいつも暗い」「感情の起伏が激しくなった」「服装が以前より乱れてきた」「急に痩せた・急に太った」「トラブルが増えた」「一人を好むようになった」「独り言を言うようになった」「遅刻や休みが増えた」「ぼんやりしている」「ミスが増えた」「物忘れが激しい」「体に不自然な傷がある」
このような、何か今までとは違うという雰囲気を感じたら、ぜひ声をかけてみましょう。こころの病気と向き合うには周囲のサポートも重要です。あたたかいサポートが本人を救う第一歩になるかもしれません。